遂に耄碌ここに極まれりと思った。
今日のパソコンクラブ、部屋は三階、白板用の黒マーカが淡くなったので一階事務室で換えて頂き、帰路二階のトイレで用を済ませ、三階に戻り、所定の二時を待つ。
定刻になり、やおら始めるべくマーカで板書、ナント薄い。エッこれは換える前のヤツ、換えてきたのは何処?
結局、見当たらず、薄いマーカで苦労しながら、二時間は済ませた。
が私の懸念は解消していない、ひょっとしてトイレに置き忘れたかも?
一階も二階もトイレを探し三階の教室も探すが見つけられない。
帰ろうと下足に履き替えつつ、事務室に斯く斯く云々とマーカ行方不明を告げ耄碌したものじゃと歎じた。
何の気無しに、
薄いのは返却したなあ?と言ったら、
頂きましたと。
はっと気付く。
換えてくれた新マーカ、それが新に非ずして古、
淡いマーカだったのだ。
それに今まで気付かないで、てっきり何処かに新マーカを置き忘れたと錯覚し探し回り、揚句の果てに、あゝ、耄碌ここに極まれりとなった。
錯覚でああよかったとなで下ろし
もしもホントなら救われなかったぞ