忘れ去られていく道具に曲尺(かねじゃく)、杠秤(ちぎ)、タイガー計算機など。
いずれも図解で示せば良いのだが、適当な絵がないので口述する。
先ず曲尺(かねじゃく)
大工が使う尺がね(さしがね)で正確な直角に折れ曲がっており、片方(内側)の目盛りは外側目盛りの平方根、例えば丸生木を角柱にするのに、何寸角の柱が出来るかなど判る。
杠秤(ちぎ)
今のスプリングを使った丸型秤が無かったころ、商売人が使った携帯型秤、一本の棒に目盛りがしてあり、一端に商品を吊り下げ、支点を手で持ち、他方に分銅を下げ、それをずらして平衡する点の目盛りを読んで重さを測る。
タイガー計算機
掛け算・割り算の大まかな計算は計算尺(目盛りが対数)でしていたが、精度(16桁ぐらい)を要求される計算に使った、大砲の着弾距離、潜水艦の潜望鏡のレンズなど。
先人の叡智なつかし名品に この伝統を 如何にとやせん